どうする?家づくりで大切なインテリアを決めるコツ|つくば
こだわりぬいて造った新築の家。その家をさらに快適に、暮らしやすくするために私たちを支えてくれるのがインテリアです。
家が完成したから家づくりはおしまい!ではなく、その家にどんな家具を置くのか、どんな雰囲気に仕上げるのかを考えることは、家が出来上がった後もずっと続きます。
今回は、家づくりに欠かせないインテリアの重要性や、インテリアを決めるときのポイントをご紹介します。
コラムのポイント
・インテリアは住む人の心身に大きく影響し、生活の質も左右します。
・インテリアを決めるときは、まず『機能性』『感覚』『費用バランス』の3つを抑えて決めましょう。
・おしゃれなインテリアにするためには、使う色を統一する、照明や家具にこだわる、見せる収納をうまく活用する、などがポイントです。
・どんなインテリアにしたいかもしっかりと考えながら、家づくりを進めていきましょう。
インテリアはとても重要
おしゃれなモデルルームやモデルハウスに行くと、素敵なインテリアが広がっていますよね。興奮した、こんな家に住みたい!とワクワクした経験をお持ちの方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そもそもインテリアとは、家具や家電、だけでなく家の内装も指します。インテリアは住む人の心身に大きく影響し、生活の質までも左右します。
生活の基本は『衣・食・住』と言われているくらい住環境は大切です。散らかっていて空気が澱んだ部屋でないことはもちろんの事、ただ何もない部屋でも物足りません。気分や体調、住む人の人間関係、強いては人生にも大きな影響を与えるのがインテリアです。
インテリアはどうやって決める?
インテリアを決めていくときは、まず『機能性』『感覚』『費用バランス』の3つに絞って考えていきましょう。
機能性
生活の中で使い続けるためには、まずは使いやすいか、安全性はどうかが大切です。
ものすごくかっこいいデザインの椅子でも、座り心地が悪くくつろげないのであればいずれ座らなくなるでしょうし、スタイリッシュな暖房器具も小さな子どもがすぐにやけどをしそうなつくりであれば安全性に疑問が残ります。
用途に適した機能を持ち合わせているのかを確認しましょう。
感覚
使っていて安心する、美しいと感じる、心地よい、といった感覚を大切にしましょう。どんな色に安心感を覚えるのか、どんな材質に心地よさを感じるのか、どんなスタイルでまとまっていたら快適なのか、といった感覚は住む人の心に影響を与えます。
費用バランス
どんなに素敵なインテリアも、暮らしに見合った価格でなければ取り入れることができません。
グレードや耐久性、メンテナンスなどのランニングコストまで長期的に見て考慮しましょう。あまりに安すぎても、デザイン性や品質に物足りなさを感じてしまいます。バランスを考えて、出せる費用のインテリアを選びましょう。
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家族が好きなスタイルにまとめる
インテリアを決めるポイントを押さえたら、次はどんなテイストにまとめるかを決めていきましょう。
インテリアのテイストにはたくさんの種類があります。
和風
畳や襖、障子がシックな雰囲気を醸し出す和風は、日本の昔ながらの伝統を活かしたスタイルです。昔ながらの暮らしを味わうことができるとともに、田舎に帰った時のようなノスタルジックな雰囲気を楽しむこともできます。
近年では、和風と現代風をミックスした和モダンというテイストも人気があります。
北欧
ヨーロッパの北に位置するフィンランド、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの国々を北欧と言います。
北欧のインテリアはシンプルでナチュラル、木のぬくもりを感じる明るい色使いが特徴です。もともと日照時間が短い冬の時期を、快適に暮らすために、温かな気分でおしゃれに暮らすために、と考えて作られているためです。
若い世代に人気が高く、北欧インテリアは雑誌やSNSでたくさん情報を集めることができます。
アンティーク
アンティークは、ただ古いというだけでなく作られてから100年以上たったもののことをいいます。フランス語では骨董品という意味もあります。対して、ヴィンテージもありますがこれはアンティークよりも年代が新しいものの、古い味わいが出ているものを指します。
レンガ造りや使い込まれた家具、雑貨、アイアン、レザーを使うことでアンティークなインテリアに仕上げることができます。
おしゃれなインテリアにするためのヒント
インテリアはただ選べばいいというものではありません。こだわるポイントを押さえておけば、ぐっとおしゃれにすることができます。
赤や青、黄色に緑、カラフルな色は華やかですが、たくさんありすぎると落ち着かず、まとまりのない部屋になってしまいます。
色の種類を知り、好きな種類で統一しましょう。
・寒色
→青や青緑、ネイビーといった落ち着いた印象を与える色
冷たさ、涼しさを感じやすい
・暖色
→オレンジ、赤、黄色といったエネルギッシュな印象を与える色
温かさを感じやすい
・中性色
→暖色と寒色に挟まれた色
温度を感じない
・無彩色
→白や黒といった色味のない色
また、色のトーンも合わせるとさらにおしゃれにまとめることができます。
トーンとは、「明度」と「彩度」の2要素で色をグループ分けしたもので、色の調子を表します。
・明度
→色の明るさを表したもの。
暗いものはブラック、中間がグレー、明るいものがホワイト。
・彩度
→色の鮮やかさを表したもの。
純色と無彩色とがあり、彩度が最も高いのが赤・青・黄色などの純色、白・黒・グレーなどが無彩色。
これらの色の特徴を踏まえて、床や壁などの多くの面積を占める場所の色、ソファやカーテンといった場所の色、クッションなどの手軽に変えられるものの色を決めていきましょう。
照明と言っても、明るいものから優しい色味のものまで様々な種類があり、部屋全体を照らすもの、手元だけを照らすものといったように用途によって分けることができます。照明にこだわるだけで、インテリアの雰囲気は大きく変わります。
照明をこだわって選ぶ際は、まず用途を選びましょう。部屋全体を照らすのか、手元だけでいいのか、夜でも綺麗に顔を照らしてくれるものがいいのか、おしゃれな間接照明がいいのか。それによって選ぶものが変わってきます。用途が決まれば、照明の明るさも自然と決まります。煌々と照らすだけではおしゃれな家に仕上がりません。素敵な雰囲気の部屋にするためにも、こだわって選びましょう。
家具は、デザインやテイストにこだわるのも大切ですが、最も気をつけたいのがサイズ感です。部屋に合っていないサイズ感の家具を選んでしまうと、部屋が狭く居心地が悪くなってしまいます。お店やインターネットで見ているだけではサイズ感が合わないことがあります。また思っていた色合いと違うこともあるでしょう。
サイズ感まで家具にこだわるためには、家の設計段階で設計図に加えてもらうことであらかじめ想定することができます。また、家を建てた後は家具の占める床面積を新聞紙などで作成し、部屋に置いてみると、イメージがわきやすくなります。
サイズによって使い心地や部屋のイメージは大きく変わります。実際に家具屋さんに足を運んでみたり、モデルハウスのコーディネートを参考にしたりして、じっくりと最適なサイズの家具を選ぶようにしましょう。
棚を設置して、お気に入りの雑貨や本を並べるだけで、見せる収納にすることができます。
棚に置く雑貨などのモノ同士をくっつけすぎない、並べ方を工夫してきちんと感を出す、色味や材質が似ているもの同士をグループのようにまとめておく、などの工夫をしてみましょう。最初は難しく感じるかもしれませんが、だんだんとコツをつかみ、おしゃれに見せられるようになります。
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みんなが心地よく過ごせるインテリアに
家づくりをしていると、間取りや壁紙、床材にこだわることに一生懸命になってしまい、その後必要のインテリアにまで頭が回らなかった…という方は少なくありません。
せっかく建てる家ですし、おしゃれにしたいですよね。少しのこだわりがおしゃれなインテリアを生み出します。家族みんながくつろげるインテリアも視野に入れて、家づくりは進めていきましょう。