漆喰って?家づくりの内装に欠かせない自然素材の魅力《かすみがうら》

 

 

ほっこりとしたイメージの強い自然素材の家。カタログやインターネットを見ていると、自然素材でできたほとんどの家に、漆喰が使われています。

 

漆喰は、温かみのある雰囲気を作り出してくれるだけでなく、高い機能性も持ち合わせています。漆喰の魅力やメリット・デメリットなど、漆喰について詳しく見てみましょう。

 


コラムのポイント
・漆喰は消石灰を主原料とした、壁や天井に使われる塗料のことです。調湿効果が高く、耐用年数も長いのが特長です。
・メリットとしては、見た目の美しさや暖かい雰囲気、耐火性、消臭効果などが挙げられます。またデメリットとしては、施工費用が高額になる、メンテナンスの負担などが挙げられます。
・漆喰の特徴を活かした温かみのある家づくりをし、快適な暮らしを実現しましょう。


              

 

 

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『漆喰』は呼吸する壁

 

漆喰とは、消石灰を主原料とした壁や天井に利用される塗料のことです。この消石灰に糊などを加えて、水で練って使います。空気中の二酸化炭素を吸収することで、だんだんと石灰石に戻っていくことで『呼吸する壁』と言われています。この呼吸によって、年間を通して部屋の湿度を快適に保つことができるのです。

 

漆喰は最初に塗った時のきれいな状態を長時間キープできるため、長時間経過してもほとんど見た目の変化がありません。主原料の消石灰が静電気をため込まない性質を持つため、ほこりやゴミなどが付着しにくいためです。

 

 

漆喰の種類

 

漆喰は大きく5種類に分けられます。

 

⒈ 本漆喰

お城や蔵の壁などに古くから使われてきた漆喰のことです。塩焼きの消石灰や麻すさ、海藻糊と水を混ぜて作られたものが材料です。耐火性や耐水性にとても優れている耐久性の高いものです。

ひび割れが起きやすい、若干塗りにくいという欠点もあります。

 

⒉ 既調合漆喰

漆喰メーカーが製造している漆喰製品のことを既調合漆喰といいます。本漆喰と同じように塩焼きした消石灰や麻すさだけでなく、骨材として炭酸カルシウムを混ぜたものが一般的です。

のりは海藻糊ではなく、合成樹脂や化学繊維が使用されています。色の付いたものや、練らずにそのまま塗れるペースト状のものなど様々なタイプの製品があります。

 

⒊ 土佐漆喰

昔から高知県で作られている漆喰のことです。高知県の雨の多い気候に対応した丈夫な硬さが特長です。塩焼きした消石灰に、3ヶ月以上発酵させた藁と水を練りあわせて、1ヶ月以上熟成させます。最初は黄白色ですが、実際に塗った後に時間が経つにつれて、徐々に白くなっていくという性質があります。

 

⒋ ムチ漆喰

伝統的な沖縄県の漆喰のことです。沖縄では壁材としてではなく、赤瓦屋根の瓦止めとして使用されています。塩焼きした生石灰に、藁と水を練り合わせて作ります。

沖縄では、お祝い事の時に『ムーチー』というお餅を食べる習慣があるそうです。そのムーチーに色や手触りが似ていることから、ムチ漆喰と呼ばれているそうです。

 

⒌ 漆喰関連製品

近年市場に出回っている、漆喰と同じ機能がある、とされている塗料や塗り壁材のことです。海外製の消石灰が混ぜられてはいるものの、漆喰と呼べるほどの機能性が実際にあるかといえば、疑問を呈する部分でもあります。現在は漆喰と漆喰関連製品を明確に分ける規定はありません。

 

 

 

 

漆喰が選ばれる理由

 

温かみのあるほっこりとした自然素材の家に多く使われる漆喰。雰囲気以外の面で漆喰が多く選ばれる理由はどこにあるのでしょうか。

 

 

理由⒈ 高い調湿効果

 

漆喰は呼吸する壁といわれます。これは、二酸化炭素を吸い取って石灰石に戻っていく以外にも、調湿性も指します。湿度の高い状態の場合、余分な水分を吸い取り、逆に湿度が低くなると水分を放出する機能のことです。漆喰には細かな穴がたくさん開いており、この多孔質な表面によって湿気をコントロールすることができます。梅雨の時期のようにジメジメとした湿気の高い状態でも、お部屋の中は快適です。カビやダニなどの発生も、抑制してくれます。小さいお子様がいる場合、なるべく空気は清潔に保ち、カビを発生させたくはないものですよね。

 

暮らしやすい快適な湿度、体調に影響を与える湿度のコントロールを年間を通じて調節してくれるのが漆喰です。

 

 

理由⒉ 耐用年数の長さ

 

漆喰は、近代的な建築技術が発展する前からずっと使われてきた、歴史ある信頼できる塗料です。耐久年数はおよそ100年とも言われています。もちろん、100年持たせるためにはこまめなメンテナンスや質の良い漆喰を使うというのは大前提です。しかし、気をつけることで大切に使い続けることができる、というのが大きな魅力でもあるのです。

 

 

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漆喰のメリット・デメリット

 

多くの人に愛され、選ばれている漆喰ですが、次のようなメリット・デメリットがあります。

 

 

 

メリット① 見た目の美しさ

漆喰を壁に塗るのは、熟練の左官職人さんです。同じようでようみると違う模様、塗り加減があります。熟練の職人によって作り出された質感が、そのまま漆喰の見た目の美しさとなります。

 

 

メリット② 温かみのある雰囲気

シンプルで都会的、スタイリッシュとはまたちがう雰囲気を持つ漆喰は、どこか温かみのある雰囲気があります。人の手によって丁寧に作られている、という魅力が、温かみのある雰囲気を醸し出しているのです。

 

 

メリット③ 高い耐火性

漆喰は燃えにくい素材です。建築基準法の中でも、不燃材料として認められています。もし部屋で出火しても火が燃え広がりづらいため、防火対策にもなります。

また、よく使われているビニールクロスの場合、含まれる化学物質によって出火の際毒ガスが発生する可能性があります。漆喰には化学物質が含まれていないため、こういった危険性も低くなります。

 

 

メリット④ 消臭効果

漆喰は、12.52pHと強アルカリ性の自然素材です。アルカリ性が強いと、消臭効果、防カビ効果、抗菌効果などの効果が高くなります。匂いの原因となるたんぱく質や細菌の細胞膜をアルカリ性が溶かすことによって、匂いの元となる細胞は分解されます。そうすることで、匂いは消されていきます。

家の中で焼肉をしたり、ペットを飼っていたりしても匂いを自然に消してくれるため安心です。

 

 

デメリット① 高価格になってしまう

漆喰の塗は、仕上がるまでに手間と時間がかかります。塗って押さえて、乾かして…といくつもの工程があるためです。また、綺麗に塗るためには、熟練の左官職人の腕も必要です。手間と時間、職人さんの人件費などが必要になるため、施工費用が高くなり、結果として値段が高くなってしまうのです。

ビニールクロスと比べて、材料費や施工費が高くなるのはこういった理由があります。

あまり費用をかけられない…という場合は、ある程度予算を決めた上で必要な部分だけ塗る、漆喰のグレードを下げるなどして選ぶこともできます。

 

 

デメリット② 割れやすい

漆喰は地面の振動や衝撃によって、ひびが入ったり割れたりする素材です。また、季節や天候にも影響を受けやすく、雨で濡れた後、急激に乾くことでひびが入ることもあります。
外壁に使用する際は、撥水性のある天然成分を混ぜることでひび割れの対処はできます。また、正しい施工手順で漆喰を塗ることで、ひび割れのリスクを最小限に抑えることができます。

 

 

 

調湿効果の高い温かみのある家づくりを

 

一言で漆喰、と言っても様々な種類があります。また、調湿効果や耐火性、消臭効果というメリットもありますが、その分手がかかることももちろんあります。

 

漆喰は、家の中に大きな和らぎを醸し出します。特徴を理解し、これからの家づくりに活かしていきましょう。

 

 

これから家づくりを始める方は、自然素材をふんだんに使ったこちらの建築実例も是非ご覧ください。

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