ポイントは3つ!自然素材の家づくりで後悔しない方法
近年、ますます需要が高まっている自然素材の家。時間と労力をかけてつくるのであれば、ああすればよかった…こうすればよかった…と後悔はしたくないですよね。
自然素材の家づくりで後悔されやすいポイントをあらかじめ知っておくと、家づくりに活かすことができるだけでなく、建てた後の暮らしの中での満足度も高くなります。
今回は自然素材の家の魅力とともに、自然素材の家づくりで後悔しないために知っておきたいポイントをご紹介します。
コラムのポイント
・自然素材の家とは化学物質が含まれない自然の素材で建てた家のことで、調湿調温効果が高く、シックハウス症候群なども起こしにくいため安心して住むことができます。
・自然素材の家づくりで後悔しないためのポイントは、特性をしっかり理解して家づくりを進める、メンテナンスの重要性を理解しておく、家の『個性』を受け入れる、の3つです。
・このコラムを読んでいただくことで、自然素材の家づくりで後悔されやすいポイントを知り、参考にすることで今後の家づくりに活かすことができます。
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自然素材の家』ってどんな家?
多くの自然素材をふんだんに使って作られた自然素材の家。無垢材や漆喰、珪藻土など、たくさんの自然素材を使って作られています。この自然素材の家には定義はなく、主に『化学物質が含まれない自然の素材で建てた家』という意味で使われています。先ほどの無垢材や漆喰、珪藻土が、化学物質が含まれない素材とされており、注目されています。
化学物質が体に与える影響
シックハウス症候群、という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。シックハウス症候群とは、頭痛や吐き気、湿疹、鼻水、喉の痛みが、家が原因で引き起こされる症状のことをいいます。
近年の住環境は高気密化や高断熱化が進んだことにより、一定の温度や湿度を保つことが容易にできるようになりました。そのため室内で過ごしやすくなった反面、建材から発生した化学物質が充満した空間で過ごしたり、ダニやカビ、細菌などが繁殖しやすくなったりしたことで、体がアレルギー反応を起こすようになったのです。家にいる時はこれらの原因によってシックハウス症候群が引き起こされ、家から離れると緩和するという症状が起こるようになりました。
また、似たような症状で化学物質過敏症というものがあり、これは化学物質に対して体が過敏に反応し様々な症状を引き起こすものです。原因として、シックハウスやシャンプーなどが挙げられます。
いずれにしろ、シックハウス症候群やアトピー、アレルギーなどご自身が持っていたり、ご家族が悩まされていたりした場合、これらを引き起こすホルムアルデヒドなどの化学物質が含まれない自然素材の家はとても魅力的です。床や壁、天井などは全て自然素材を使用することによって、住む人みんなの大きな安心感に繋がるでしょう。
快適な湿度を保ち快適な空間が実現
自然素材の家は、特に調湿効果に優れています。木や漆喰、珪藻土それぞれの働きによって、湿気が多い時期には水分を吸収し、乾燥している時期は水分を放出して湿度を一定に保ってくれるのです。一定の湿度が保たれることによって、常に快適な空間の中で暮らすことができます。
また断熱性も優れているので、夏場は外の熱を通しにくく、冬場は室内の熱を逃がしにくく、常に気温を一定に保とうとしてくれます。
住む家が安心で快適であれば、家族皆が笑顔で暮らし続けることができます。自然素材の家は、素材そのものが持つ独特な温かみ、風合いによって心穏やかな日常を生み出してくれます。
家づくりで後悔しないための3つのポイント
自然素材の家は魅力的な部分が多い反面、家そのものが持つ特性をしっかりと理解しておかないと建てた後で後悔してしまう可能性もあります。
自然素材の家づくりで後悔しないためのポイントを見てみましょう。
Point① 特性をしっかり理解して家づくりを進める
家づくりには、無垢材や漆喰、珪藻土など数多くの自然素材を使います。それぞれに素材のメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。特性やお手入れ方法など、あらかじめ理解しておきましょう。
また、木目が異なっていたり、新築当初に比べて木の色が変化してきたり、反ってきたりと避けられない変化も生じてきます。家そのものの個性として理解しておかないと、どんどん変化する有様に頭を抱えてしまうことになります。素材は変化するもの、ということも理解しておきましょう。
そして、自然素材の家を施工するためには熟練の職人技術が必要です。技術力がなければ、ひび割れや歪み、傷が家中に発生してしまいます。技術力を元に木や素材の特性を一つひとつ見極めながら家づくりを行うので、どうしても完成までに時間がかかります。
Point② メンテナンスの重要性を理解しておく
自然素材の家を大切にしながら長く暮らし続ける場合、メンテナンスが欠かせません。
素材の特性上、水分に弱く、経年劣化や汚れがついたら落ちにくい、柔らかいので傷がつきやすいといったものが多いです。水気をほうっておくと、その場所からカビが生えたり腐食したり、どんどん劣化が進んでいってしまいます。水気はこまめに拭き取り、定期的なカラ拭きやワックスかけを行いましょう。定期的にはできない…と思うかもしれませんが、スキンケアと同じで、手をかけたらかけただけ、家は家主の思いに応えてくれます。こまめなメンテナンスが、家を長持ちさせる秘訣です。
Point③ 家の『個性』を受け入れる
木に全く同じ形や同じ年輪、同じ枝の伸び方がないように、自然素材の家は一つとして同じものがありません。木目や模様、塗った壁の印象も全て違います。
全て同じ木目がいい、不揃いは落ち着かない、という場合は自然素材の家以外の工法を選択した方がいいかもしれません。
また、木は常に呼吸しているので新築の時と数年後では、経年劣化によって木の状態が変わってきます。主な変化として、
・木材のひび割れや隙間
・床材などの隙間や反り
・隙間や反りによって生じる床鳴り
・木材の傷や隙間、塗り壁のヒビ割れ
などが挙げられます。
これらの変化は人間の手で変えることはできないので、受け入れていきましょう。
また、化学物質を使っていないがために、通常の家に比べて木材や畳に虫やダニが発生しやすくもなります。
これらの変化は、違いや統一されてないもの、見た目が気になるものと認識してしまうと、心のどこかで気になってしまい住み続けることが困難になってくる可能性もあります。暮らす人とともに、年月を経て変化していく家の個性として受け入れ、一緒に変化していく姿勢も大切です。
これらのポイントを把握しておくことで、家づくりを進めていく中での後々の後悔は免れることができるでしょう。
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後悔しない家づくりをするために
家づくりは何度も経験するものではなく、回数も限られた貴重な経験です。そんな経験を後悔に変えることなく、家づくりを進めていけると良いですね。
家づくりで後悔するポイントをお伝えしましたが、自然素材の家を検討されているのであれば、後悔のポイントとして挙げられるその個性に惚れ込んでいらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
惚れ込んだ素材での家づくりを、ハグハウスは責任を持ってお手伝いいたします。家づくりのご相談や自然素材の家についてのご説明などは、お気軽にお問い合わせください。